その222        2019/8/26に掲載

マネジメントとは

管理と訳すから硬いイメージとなりますが、実際には暖かなものです


マネジメントとは複雑な連立方程式を解くようなもので多面的な要求を理解し

最大公約数的な解を見つけ、関係者全員の同意を取り付けるプロセスということ

になりますので、対人関係が最も重要なポイントになります


ものごとの本質を理解し、あるべき姿の提示と複雑な利害を調整し説得する能力で

MBAスクールで教えるのは正にこのことですが、日本ではせっかくの能力を発揮する

場所がないのが実情です


企業も官公庁もMBAを使いこなせないのは基本的なコンセプトを理解していない

からでもったいない限りですし、成長の止まったように見える日本の経済環境でも

まだまだ伸びしろがあるということです


世の中で決断しなければならない場合、ほとんどの事は51vs49.いや50.5vs49.5

かも知れないのに、最近の風潮はイチかゼロというように単純化されてしまっています


現代の複雑で利害の絡まった世界ではイチかゼロのように単縦な解答はありません

米中貿易摩擦もトランプ大統領がいうような単純なものではありません


現代の経済は企業が国境を超えて最適解を見つけているので、国単位で見た場合

多国間で利害は複雑に絡み合っていますので関税を上げるような単純な図式では

なくなっているのです


イチゼロの議論では話し合いは始まりませんし、少数派が声を上げることもなくなり

柔軟性を失った国が自滅の道を歩み始めることになってしまいます


イチかゼロの社会には民主主義が育たないことを認識すべきですし、冷静な分析と

緻密な議論が求められます