その223        2019/9/2に掲載

魔女はいたのか?


何を馬鹿なことをと思うでしょうが、現代の魔女狩りは本当にないので

しょうか


魔女の話は中世にキリスト教が世俗世界も支配していた時代背景で考え

なければなりません


現代のイスラム教による政教一致体制や宗教優位の国家運営と同じ状況だと

考えると少しわかりやすくなるかもしれません


政教分離は近代になってから西欧で確立した思想で、それまではローマ教皇が

各国の国王も実施的に支配していた時代で、これに反発したのが宗教革命で

あり、絶対王政でした


きっかけは宗教に名を借りた世俗的な支配と教会内部の腐敗等が原因で

宗教改革が起こり、ローマ教皇の力が弱まったことで国王が絶対王政を

確立し始めたのです


政教一致時代の最後に魔女が出現していることに注目してみましょう

もちろんこの時代でも魔女は存在しないと考えている人が多かったと考え

られますが多くの人の意識の中に魔女は存在していたのではないでしょうか


それは、異端や服従しない人々等を意識的に排除するための道具でもあったし

存在を信じない人にも暗黙の服従を強いて支配の道具として使われていました


現代に通じることは何でしょうか


魔女という言葉は使いませんが、暗黙の服従を強いるための手段としては

似たようなことが現代でも起きています


体制に従わない人々にレッテルを貼ることで、少数意見を封じ込める

やり方で、独裁国家に多くみられる現象です


効率の観点から見れば、民主主義というのは非常に手間とコストのかかる

方法ですが、多くの意見が表明され、結果的に少数意見が一定程度保証される

システムです


我々の判断基準はコストと効率のみの追求か少数意見に耳を傾けより良い

方策を模索することなのか一人一人が考える必要があります


自分たちの心の中に『魔女』がいないかどうか確かめてみる必要があります