いつまで札束の上に寝ていられるのか?
世界中の金融緩和で札束は舞っているが実需に基づく投資があるのか疑問です
7年前のアベノミクスの時にもコメントしましたが、本丸はやはり生産性の
改善ですが、こちらは全く進んでいません
これに対してアメリカも金融緩和が続いていますが、実際の投資も行われて
おり、また相変わらずベンチャーの企業は継続しておりその中から多くの
ユニコーン企業が誕生していますので日本とは大分様子が異なります
振り返れば1990年代にハドソン研究所がWorkforce 2000という論文を発表し
その中で、技術の進歩、アメリカの人口構成の変化、アジア企業の世界進出を
見越して、アメリカはIT産業へのシフトを大胆に進めるべきである
そのために市民大学や職業訓練校を含めて第二次産業から第三次産業への
大胆な変革を担う人材の再教育に積極的に投資すべきだというのが提言内容で
実際アメリカ政府はそのための投資と積極的な職種転換を進めた結果が
今になって成果を挙げているのです
それから20年してその効果が経済に現れています
それでは日本版 Workforce 2000 はできるのでしょうか?
このような基本ポリシーが欠如したままでの金融緩和は単に札束のベッドを
提供しているようなもので将来に対する期待感はゼロです
現金が動かせる一部の人間が株式投資と不動産投資で利益を享受している
のですがこの夢はいつか崩れるのは必至です
1929年10月は再来するのでしょうか