規制と責任回避は果てしなく続く
規則に縛られた行動を助長する外側からの規制と内からの責任回避から脱却
できないと永遠に続く閉鎖的社会を崩して活力のある社会を築くことはできない
国営企業を民営化しても,そのトップに役所や重厚長大企業から天下っている
のでは本当の民営化ではなく,単に天下り先が増えただけでその弊害は最近の事例を
見れば明らかです
このような環境では個人の力は限られてしまい活力は出てきませんし経済が停滞
するのも肯けます
本当の民営化で,競争の激しい自動車や家電,スピードが要求される新興のIT系企業
出身者がトップと役員の半分程度を占めるようになれば大きな改革が見られるように
なるでしょう
また,大幅な規制撤廃,むしろ全ての規制を一時全廃し問題が発生したら見直す
ようにでもしないといけません
民主主義と市場原理は手間ひまがかかり,必ず行き過ぎがあるものですがそれでも
民主主義と市場原理を維持したいならこれらはコストとして許容しなければなり
ませんが,それと同時に最低限のセーフティネットは政府が提供することで、もし
失敗しても再度挑戦する機会が提供されます
効率のみを考慮すれば中国式市場経済は相当な成果を上げていることを認めなければ
なりませんが独創的なアイデアが生まれる環境は少ないようです
情報過多の時代には素晴らしいアイデアは企業化される前に世界中に広まり
アイデアよりも企業化スピードの競争になってきていますので、この限りでは
社会主義型市場経済も大きなメリットがあります
しかしながらかつての日本がそうであったようにどこかで後追い型経済は頭打ちに
なり、それからの脱皮が大きな課題になります
このような状況にいち早く到達した日本は何年も前から脱却のシナリオが求められ
ていたもののいまだに回答を見つけていません
基本は規則を破る勇気と責任を明確に取ることだと思います
この二つは幕末・明治初年の日本にあったのに150年後の現代の日本にない
ものです