“明日は何を新しく始めますか?”
これができれば目標管理は間違いなく成功する

マニュアルは絶対か?

マニュアルの整備は必要ですが、逆に思考力を低下させている面もあります

マニュアル通りに仕事をすれば考えたり判断する必要がないし、責任も回避できます

国際学習到達度調査(PISA)での読解力の低下はスマホやゲームの影響ではなく

単に学校教育の質の低下によるものではないかと思われます

Show and tellのようなものを取り入れれば改善されることは必至です

幼少期に本を読まなくなったのは確かですが、何かに関心を持てば長じてから本を

読むようになることは諸外国の大学教育を見ても明らかです

長文をもとに議論するような授業をすれば大幅に改善されることは明らかです

要するに,昨年末の英語や記述式導入の混乱にもあるように、原因は単に文科省の

考える力の不足、つまり実力低下によるものでしょう

最初の話題に戻りますが、現象と原因は必ずしも一致しないので、真の原因を探る

ことが肝心です

マニュアルは原因が明確になれば有効ですが、現象面を原因として捉えがちで

結果的に必要な対策が取られないことがあります

やや古い話になりますがJR西の台車亀裂、先頭車両の破損を例に考えて見ましょう

台車作成過程で部材組み合わせの都合で材料を過度に削ったことが原因で、多少の

微調整ならともかく厚みの半分近くを削るというのは設計上考えられていなかった

のではないでしょうか

現場の作業を把握していれば過度の切削はダメだという認識がある筈で設計者が

現場の状況を把握していない、設計したら終わりあとは現場の責任という態度

にこそ問題があります

さらに、小倉駅で乗車の乗客が破損を見ていながら駅員は見ていても確認作業を

しなかったのはマニュアルにないからなのか?

現場から離れた運行指令室が全権限を持つというマニュアルも運行上は良いとしても

リスク管理上は問題があります

状況のわかる現場がもっと権限と責任を持つべきです

組織運営上の問題がない前提の作業マニュアルは、問題が発生した場合の手順には

ならないということで、リスク管理のマニュアルができていないことが真の原因

でしょうし、マニュアル通りといえば責任から免れるという意識もあるのではない

でしょうか