ボケの防止は定年退職前から
長く一つの会社で働いてきた人、特に男性は退職で毎日行く場所が無くなったり
話をしたり飲みに行く相手がなくなり、かと言って新しい人との付き合い方が
分からず、自宅に閉じこもるか同じ会社のOBといつまでも付き合うすことになって
退職後も人の輪が広がらないことが多く見られます
何かで行列ができて30分以上待たされる時、面白い現象を観察することがあります
行列の主体が女性の場合、国内外を問わず見ず知らずの前後の人たちとおしゃべりが
始まり、帰りには一緒に帰ることが多く見受けられます
一方で行列が男性である場合、「親の仇」のようにたとえ2時間待っても決して
話は始まらずじっと耐えていますので、当然帰りに一緒に喫茶店に入るようなことは
ありません
海外に出ると、男性同士でもすぐに話が始まりますが日本ではほとんど見受けられ
ません
その結果、年をとって老人ホームに入っても施設内での活動への参加率はとても低く
なり、部屋に閉じこもることで寿命も短くなってしまいます
政府も医療費の抑制については、病院通いの回数を減らしたり、投薬の削減といった
直接的な費用に注目するより「心の持ち方」や「対人関係の改善」といった間接的な
サポートを充実させることで、結果的に薬や病院に頼らない生活ができることを
目指すべきではないかと考えます
企業も退職前から社会生活の幅を広げるような援助策を考えるべきではないかと
思いますし、各個人も定年後も「同じ会社の」「昔からの知り合い」のみと
付き合うのではなく、第二の人生で幅広く様々な人と知り合うことで豊かな経験が
できるようにしたいものです
私自身は第二の人生で新しい人脈が沢山でき、これからの第三の人生でさらに違う
世界を見てみたいと考えています