“明日は何を新しく始めますか?”
これができれば目標管理は間違いなく成功する

民主主義とは 

民主主義とは何なのか

究極的には個人の尊重ということになりますが、地球上70億人が個人を主張したら

どうなるのでしょうか

一方で社会生活ということもあります、所詮人間は一人では暮らせないわけで

最小単位である核家族から部族単位,さらに大きくなると地域や国といった範囲で

社会を構成することになり、この中での個人はどうなるのでしょうか

哲学的な回答しか正解はないのでしょうが、他方で日々の生活や活動は継続的に

ありますのでロダンの考える人のように黙って熟慮してはいられないこともあります

個が集まって集団を形成した途端に個と個の間でどのような妥協をするかという

課題が発生するわけで、古代ギリシャ・ローマでは議論と多数決という方法を

見つけました

ここで考えなければならないのは多数決は最終的な妥協を促す解決策ではありますが

一つの手段ということを理解しておく必要があります

基本は議論を尽くして妥協を含めた解決策を求め、最後の手段として多数決がある

という認識が重要です

歴史を見ると、議論には時間がかかり時として妥協、買収、脅しといった手段が

介入し、更に悪いことには衆議一決せず何も決まらないということまあります

その結果として何が起きたのかを想起してみましょう

シーザーのような弁も立ち実力を備えた人物が登場すると議論に飽きた民衆の支持を

得てやがて独占的な地位を得、最後には皇帝となって独裁的な政治を行うことに

なります

民主主義の持つ、非効率ではあるもののシステムが本来的に持つ自己浄化作用を

機能させずに短期に結論を求める要求が勝ってしまうのです

しかし、これは大変危険なことです

効率的というプラスの面はありますが、自己浄化作用をどのように組み込むかという

難しい課題は解決されないままに権力が集中してしまい、この状態では一度振れた

振り子は戻らなくなってしまうのです

最近の社会状況に似たような現象がないでしょうか

振り子をもとに戻す仕組みを忘れないようにしましょう