“明日は何を新しく始めますか?”
これができれば目標管理は間違いなく成功する

警察組織にみる彼我の差 

 海外のミステリーもののTV番組が好きで色々みていますが、最近ふと感じたことが

 あります

 刑事コロンボでも英国のOxford FileやVeraを見ても、捜査の主役は担当警部であり 

上司の主任警部はいるもののほとんど捜査には関わりません 

一方で、日本の同じような番組では主役は捜査一課長ではあるものの

最終的な 決定権は管理官にあり現場の状況というより組織の都合で

捜査方針を決める 傾向が強く働くような設定になっています キャリア官僚の

管理官は自らの出世に影響がないように捜査方針への強い意向が 働いている

ように描かれています

 勿論、現実にはテレビ番組のストーリーとは異なるのでしょうが象徴的なことは

 キャリアと現場実務者の力関係です 警察に限らず日本の組織の場合は官公庁に

限らず多くの大企業で似たような傾向が あるのではないでしょうか

そしてそのことが行動力や判断力にマイナスの影響を 与えているのではないかと

察します 

過去の不祥事を例にとるまでもなく、品質に関わる虚偽申告、事故に繋がりかねない 

状況報告の隠蔽も多くはこのような組織体質が根本的な原因ではないかと疑われます 

役所の書類改竄、書類破棄も同列に考えられます 

最初の話題に戻ると組織運営の考え方の差が大きな要素ではないかと思います 

犯罪捜査のようにプロの経験と知識が必要な分野では、現場に判断の主体を置く 

欧米の考え方と、あくまでも組織上の責任の所在を重視する日本のあり方です 

経験と知識が生かされない職場は進歩が少なく、衰退するか硬直化するかどちらか 

に行き着きます 

それにつけてもコロナ感染の対応でスピード感と出された方針をどのように実行 

するのかという現場で最も大切な指針が示されず、第一線で実務に携わる人に 

丸投げし、責任転嫁しているようでは情けなくなります 

しっかりした対策を素早く確立し、比較的安定している台湾やドイツと、もともと 

政局が安定していなかったイタリー、スペインそしてアメリカで感染者数が急増 

していることに何か因果関係があるように思えます 

ドイツは人口10万人あたりの集中治療室、人工呼吸器が多いので安心してPRC 

検査を実施でき、知らずに感染を拡大している若年層も積極的に検査を実施して 

拡散を防いだとのこと 

日本は集中治療室も人工呼吸器も少なく、その為に病院に来る人数を制限しよう 

という発想があったと考えるのはうがりすぎでしょうか