リスクは誰が負うのか
最近、引越しに伴い銀行口座の開設や住所変更をする機会が多いのですが、感じて
いるのは銀行はすべてのリスクを顧客に転化しているのではないかと言う疑いです
確かに金融庁の「ご指導」により、特にAML(アンチマネーロンダリング)対策の
影が見え隠れしますが1%に満たないリスクのために99%の善良な顧客に迷惑を
かけ余分な手続きと時間を強要している姿はとてもサービス産業とは言えません
AIや様々なITテクノロジーを使えば、99%の善良な顧客に対しては満足のいく
サービスを提供し、例外的な事例は金融機関がリスクを負担する代わりに高度な
IT技術を使った不正の排除を行うべきだと考えます
このことで、金融機関は安易なルールの適用による非効率を排除すると共に、窓口
担当者のスキルアップを図りスムーズな経済活動を支援することができます
不正な送金や口座開設は入出金のパターンの分析で十分可能ですし、その事でIT技術
の発展も見込まれます
日本の金融機関が企業の直接ファイナンスの発達という流れに乗れず、収益性が
低下している原因の一つに昔からのお上追随、金融庁の指示通りに競せず、都銀
地銀そして第二地銀という序列を崩すようなアイデアもガッツも無いことにあります
その象徴が上に述べたような大多数の善良な顧客を大事にしない姿勢に表れています
顧客ももっと声を上げるべきで、その結果として優勝劣敗となり、財務省や金融庁の
天下り経営者が新しい発想もないままに経営していたのでは結局破綻するのは
目に見えていますし、その結果消費者が迷惑と負担を強いられるのは本末転倒です
消費者はもっとこのようなことにも関心を持つと同時におかしいと感じた場合は
遠慮せずに声をあげるべきで、そうすることによって進歩と改善が見られるように
なります
今の時代は必ずしも全てが『沈黙は金』ではありません
もう一つ、追加でコメントすれば政府のコロナ対策は『Too little, Too late』で
あることは間違いありません
5月連休の頃の状況を推測すると大変恐ろしくなります
みなさん、外出自粛を徹底しましょう、その為にも大規模なウィルス検査を早急に
実施し、特に陽性無症状の人たちが自分たちの状況を把握し、それによって
外出自粛が意味のあるものと意識できることが肝心です
どうして他国でやっているような大規模な ウィルス検査ができないのでしょうか