個人の力が再び求められている
連日コロナ関連ニュースが溢れ、また自粛で閉じこもり生活が普通になってきて
いますが、それだからこそ個人の判断力が求められています
個人が合理的な判断をするためには、まず正確な情報が開示されていることが
大切です
情報に格差がなければ、どのような結論を出すかは各個人の判断力に委ねられますが
もし情報に格差があれば判断の良し悪しではなく情報量の多寡で結果が導かれて
しまい社会的な不公平が生じてしまいます
一方で正確な情報が十分にあれば、判断の結果は個人の責任となります
外出自粛要請とPCR検査の関連いついて考えてみましょう
PCR検査は何を目的として行うのでしょうか
新型コロナウィルスに関して言えば、大きな特徴が感染しても無症状である比率が
高く8割もあるということです。感染すればほとんど症状が出るのであればPCR検査
の意義は異なったものとなるでしょう
PCR検査の主たる目的は無症状感染者を認識し、その人たちが他の人に感染させない
ために濃厚接触をする機会を減少させることにあります。自覚症状がなくても
感染者となり得る可能性があることを認識することで自粛の意味が明確になります
また、休日の外出制限がニュースでは多く流れますが、実は平日の通勤者数は
あまり減少していないという事実があります。テレワークの実施率は多くても3割
それ以外の会社や職場での出勤率を半分にしても総合的な減少率は65%にしか
ならず目標の80%には遠く及びません。 更に、たとえ5割の出勤率としても
どのような人が出勤しているのでしょうか
PCR検査を実施して陰性の人のみが出勤するようにしないと感染が広がります
ここでもPCR検査を広く実施する意義があります
残念ながら現状では上記のような数字はきちっと把握されていませんので外出抑制で
感染が抑制されるのかどうか判断できません
つまり個人で合理的な判断ができない状況ですから、政府の言うままに行動するか
全く信用しないかどちらかの行動パターンにならざるを得ません
各個人は情報の開示を強く求め、自らの合理的な判断ができるようにすべきです
もちろんその結果は個人が負う必要がありますが、それをアカウンタビリティーと
呼びます
日本とドイツの類似性は様々言われますが、この点では大きく異なるようです