“明日は何を新しく始めますか?”
これができれば目標管理は間違いなく成功する

ルールは運用次第で活きもすれば死にもする

人間が社会生活を送ろうとするとルールが必要です

上は憲法から始まり下は町内会のルールまでスムーズな社会生活のためには様々な

取り決めがありますが、どれをとってみても全員が賛成するようなルールは

ありません

従ってルールそのものの是非もさることながら運用が重要です

有名な『大岡さばき』はその典型かもしれません

江戸時代の窮屈な『お上』のルールを民衆にも納得されるような運用をしたからこそ

人気になったのでしょう

最近びっくりするような出来事がありました

さる一人暮らしの老人が亡くなり親族が遺産相続手続きのため金融機関に口座残高

証明書を依頼したところ、発行は簡単にしてくれたのですが証明書を書留で本人宛

送付しますと言われたそうです

一人暮らしの老人ですから、その家には他の人は暮らしておらず、そもそも

亡くなった本人の口座残高証明を本人宛に書留で送付するというのはどういうこと

でしょうか

曰く、重要な書類なので書留ですとのこと

同居人がいれば確かに確実な方法でルールとしては間違っていないのでしょうが

死亡した本人の関連書類を死亡者本人宛送付するというルールは如何なもので

しょうか

せっかく書留で送付してもその住所に居住する人が受け取ってしまったら、実際には

誰が受領したのか不明です

金融機関としては本人宛書留で送付しましたという免罪符が残りますが、実態は

わかりません

また一人暮らしの場合はどうなるのでしょうか

受取人がいなければ送付元に戻ってしまいます

つまり、ルールとしては堅実なものなのですが、杓子定規に運用するとあちこちに

不便が生じてしまいますので、大岡さばきのように柔軟な運用をすれば良いの

ですが、それには判断力とそれに伴う責任が伴わなければなりません

ルールを遵守するというのは聞こえは良いですが結局責任逃れということと同一です

大岡越前守の人気は自らの責任でより良い運用をおこなったからでしょう

いつも言うようですが責任を持って判断する能力の養成が肝心です