改めて終戦の日を思う
最近「不死身の特攻兵」と言う本を読みました
題名は知っていましたが、先日町の図書館に行ったら現在私が住んでいる当別町の
出身だと言う説明があり、借りてきました
また、先日はネットニュースで台湾の特攻基地で特攻の命令書を書いていた方の
記事を読み、短いインタビューも見ました
95歳と言う年齢とは見えないしっかりした話し方で、しかも当時の命令書をさらさら
と筆ペンで書かれていたのは余程の苦痛だったため70年以上経っても書けると言う
ことなのかもしれません
このようなことが現実で、喧伝されているような美談は作られたものだと言うことが
はっきりわかりますし、疑問は戦後何故このような話が出てこなかったと言う事実
です
一般的には抑圧された状況から解放されるとその反動で時として実際以上に過去の
体験や意見が噴き出すもので、この状況は万国共通です
しかし、日本では少しずつしかも遠慮がちに現れ、多分多くの事実が語られないまま
閉じ込められてしまったのではないかと思います
しっかりとした歴史上の事実の観察と分析、そして反省が無かったためと思われます
未来は過去の上にしかないわけで、歴史をしっかりと事実として認識し、反省すべき
は反省し、残すべきものはきちっと継承することが進歩の第一歩と思います
他国と比較してこのような行動が見られないのは、最近のコロナ対策会議の議事録が
作成されないと言うことと共通点があるように思えます
戦後の民主主義とは単に自由を謳歌するだけで、先人の苦悩や歓喜を土台にしない
どころか歴史を積み重ねると言う努力もしていないように感じられもったいない気がします
良くも悪くも歴史は変えられませんし、冷静な目で客観的に観察、分析するような
教育がなされることを望みます