勘違いでなく統治の不備?
またまた学術会議の件で申し訳ありませんが、とんでもないことになっていませんか
最近の菅首相の説明で「受け取った名簿は99人で全員任命し、拒否はしていません」
とのことですが、これが本当なら大問題です
菅首相曰く「任命権者として任命しないことがある」と言っていますが、百歩譲って
認めたとしてもあくまでも首相が首相の権限で判断し、任免を決めるということです
一方、今回学術会議は105名の推薦をしたとのことですから推薦名簿がどこかで
書き換えられ首相のもとには99人分しか届かなかったということです
つまり誰かが推薦人名簿から6名を削除するという判断をしており、首相に相談して
いないことになります
もし、誰かに権限委譲していたのであれば責任は権限委譲した人にあります
権限委譲していなかったのであれば誰かが越権行為で任命権を行使したことになり
統治上の大問題です
権限を委譲されていないにも拘わらず上司に報告をしていないということであれば
上司は報告のプロセスを見直し、違反者には処分をすべきですが、今回そのような
ことは報道されていません
6名を削除したという判断もさることながら意思決定のプロセスに瑕疵があることは
明白でこちらの方がはるかに大きな問題です
判断の是非は様々な意見があり得ますので場合によっては多数が反対する結果が
採択される可能性もあり、そのこと自体に違法性はありませんが、意思決定の
プロセスに問題があり本来なされるべき統治が不完全であるのならば政府機能
そのものの有効性が疑われてしまいます
よく言われる独裁体制下での側近の暴走というラスプーチンのような存在が
チラついてしまい民主主義が根底から覆される危険が迫っていることにどれだけの
人が気付いているのでしょうか
事実の再検証が必要です