本質を捉える知
社会で起こっていることのおかしなことを取り上げてきましたが、年末そして
感染拡大を受けて少し我が身を振り返りながら反省をしてみました
冒頭の言葉は、私の母校でもある東大の小宮山宏元総長が日経新聞の「私の履歴書」
で書いていた総長時代に学生に向けて発信した言葉の一つです
本質を捉える知
先頭に立つ勇気
他者を感じる
というのが三つのテーマで、優秀でもなかなか社会の先頭に立つ人材が少ない
東大卒業生に対するメッセージです
自分自身に引き換えて考えてみると本質を捉えているのですがなかなか先頭に立って
ことをなすことができなかったように思えます
他者を感じる力が強過ぎて結果の先読みをしてしまい強く出られなかったという
のが本音です
最も会社生活の中では規則破りの常習者で、最後の職場が内部監査だったことは
皮肉な巡り合わせですが規則破りをやっていたおかげで不規則な業務を見つける
ことには大変役に立ちました
何故規則破りをやっていたかと言うと時代の変化に追随できていない規則や
緊急時に状況判断して最適な行動を取ろうと思っていたからで、自分の判断には
絶対的な自信があったとも言えます
円高不況や石油ショック時に経費削減、特に海外出張の削減に対しては営業が
出張しないではビジネスが成り立たないと事業部で予算を確保し、営業部門には
自由に出張してもらい大きな成約を勝ち取ったこともあります
阪神淡路大地震の時には関西地区の責任者に全権限を与え、予算も自由、決裁も
独自判断で本社に相談無用というような超法規的な措置も取りました
先頭に立つ勇気というのはリーダーとして皆を引っ張るということのみならず
最善の判断をし、責任は取るということなのかもしれません
お陰で会社内での出世はありませんでしたが、悔いのない会社生活だったと
感じています