“明日は何を新しく始めますか?”
これができれば目標管理は間違いなく成功する

デジタル化は言葉の定義とデータ共通化

突然デジタル化が唱えられていますが、早急な実現は難しいでしょう

まず言葉の明確な定義が必要ですが多くの法律は解釈可能な文章になっていて

特に「等」という言葉が多用されていて、官公庁にとっては解釈でどうにでも適用

できる便利な言葉ですが、デジタル化しようとすると障害になります

言葉の定義に従ってデータは数値化され記録されますが、その基礎となる定義が

曖昧ではデータ化された数値の有効性に疑義が生じてしまいます

百歩譲ってデータ化できたとしても次の課題はデータの共通化です

全てのデータが同じ定義に基づき個々のシステム内に記憶されていなければ集計も

分析もできません

少しわかりやすく最近の新型コロナ感染症に例をとって考えてみます

一つの指標として「重症者」と「受け入れ可能病床数」がありますが現状では

各都道府県によって定義が異なるので現状では集計、比較は困難です

また、「受け入れ可能病床数」についても必ずしも今すぐ患者の受け入れが可能な

ベッド数ではなく、行政が拡大要請している将来可能なベッド数であり設備、人員

ロジスティックを考慮した結果ではないので、いつ、またどの様にすれば可能なのか

は不明ですし主観的判断が入り込んでいます

データの共通化はこれらの数字が同じ定義に基づいていることを前提に集計、分析

されるので共通化しようとしているデータが全て個別システムに蓄積されている必要

がありますから、監督官庁は必要データを認定し、そこに含まれるデータ内容を

公開し関連システムの管理者に指示し実行させなければなりません

各システム管理者はこれらを最低必要データとし、その他追加データが必要であれば

それらを追加するということになります

ゼロからスタートするのであれば比較的簡単ですが、既存のシステムやデータを

改修するのであれば莫大な時間と費用がかかりそれを指示できる協力な力が不可欠

です

たったこれだけのことでも大変な努力が必要ですしシステム改修にも莫大な費用が

かかります

しかし、やらなければならいことですから時間をかけて何故、何が、どうして

必要なのかを広く知らしめることが肝心でしょう

因みに必ず話題になる「マイナンバー」は上記3つが不明ですからいくら呼び掛け

ても登録が少ないのでしょう