“明日は何を新しく始めますか?”
これができれば目標管理は間違いなく成功する

2021年を展望する

残念ながら2020年はコロナに振り回された年になりましたが、依然として収束の

兆しは見えません

数種類のワクチンが試験的に使用され先が見えたように考えがちですが世界全体に

接種が広まるのは一年以上かかりますので、普段の生活が安心して過ごせ、気楽に

旅行ができるようになるのは早くても2022年ごろでしょう

直近ではワクチン接種が始まった途端に安心感から却って感染が広まるかもしれ

ませんし、それ以上に心配なのはコロナ関連で支出された莫大な財政負担を

どうやって埋め合わせるかです

これだけ落ち込んだ経済では増税をするわけにもゆかず、かといって財政赤字を

ほったらかす訳にはゆきません

基軸通貨であるドルの発行元のアメリカや急速に拡大している中国元の発行元

である中国は紙幣をすれば取り敢えずの対策はできますが、それ以外の国は

何らかの手段を講じる必要があり、またアメリカや中国も自国通貨安というリスク

を背負います

日本の場合は30年前から産業構造の革新が必要だったにも拘わらず有効な政策が

実行されなかったので二重の負担を強いられることになりますが、コロナにかまけて

この一年何も議論もされずあたかも課題がなかったかのように思われています

一方で地球環境や世界的なデジタル化の流れは目の前にある訳ですから思い切った

発想の転換が求められます

「やらない勇気」を持つのも発想の転換です

コロナ感染を恐れず出かけたり会合を持つのは一見勇気のある態度と見られ

がちですがそれらをやらない勇気を持つべきです

本人のためでなく、家族,祖父母を守るために友達と会わない勇気を持てる

のが本当の勇気です

エピソードを一つ、平成13年夏場所 貴乃花対武蔵丸の千秋楽

右膝怪我の貴乃花が本割りであっさりと負けたものの、決定戦に勝ち優勝

殆どの人がその気力を賞賛しましたが、私はそう考えません

本割も不戦敗,決定戦も欠場で優勝できなければもっと賞賛された筈です

武蔵丸としては全力で対戦し怪我を悪化させ貴乃花の相撲人生を終わらせる

ようなことが有れば大変と考えればまともな相撲は取れません

貴乃花はスポーツマンシップに欠け,出ない勇気を持てなかったのです

今は出る勇気を称賛するより出ない勇気を称賛すべき時です