マスクで表情が消える?
いつでも何処でもマスク着用になってきたのは最近の状況を考えると当然のこと
ですが、常時マスクをつけていると顔の表情筋が衰えてマスクを外しても表情が
作れなくなる恐れがあるという医者のコメントがありました
表情筋というものがあるのを初めて知りましたが確かに大きなマスクをかけていると
表情を示す機会はほとんどない上に相手の認識がしにくくなります
会議もリモートで、面談もリモートでという傾向が強くなっていますが、リモート
の場合、ほとんどの場合顔しか映りませんのでボディーランゲッジを使わなく
なります
イタリア人が話をするときに普段から大袈裟な動作を交えるようにボディー
ランゲッジは大切な要素ですし、大袈裟な動作の少ない日本人でも手の動きなどは
あります
しかしリモートになるとこのような部分が見えない上に顔の表情も少なくなって
しまうと更に情報量が少なくなってしまい、結果的に発せられた言葉に全ての
情報を頼るようになります
かつて多くの面接に関わった経験からすると、言葉だけでは判断を誤ったり会話が
過激になったり逆に遠慮が働きツッコミが甘くなる可能性が高くなります
短期的な対応としてマスクは必須ですが、長期的に表情筋の動きが少なくなったり
言葉以外での表現が少なくなってくると長期的にはコミュニケーションに大きな
障害が出てくるのではないかという危惧を抱きます
かつて海外で英語のスピーチをする場合、どうしても文法や発音を気にして事前
練習をすることが多いのですが家で一人で練習すると体全体や表情まで練習すること
が難しくなります、特に家族の前では恥ずかしさと聞く手も面倒なため練習に
なりません
こんな時あるアドバイザーに飼っている犬や猫を前にして練習しなさいと言われた
ことがあります
飼い犬や飼い猫が逃げ出したり寝てしまわないように表情や動作を工夫し、熱意が
伝わるようにすると自信がつきますということでした
個人的には将来的にもリモートが中心の世界にならないことを望みますが、表情を
鍛える訓練は必要になりますしとても重要です