FIReL:有勇自提起な生活からの提案
手上げ横断の復活?
幼稚園や小学校生徒は今でも手をあげることが多いようですが、交通マナーを示す
「交通の方法に関する教則」からは削除されていたとの事
幼稚園、学校、家庭での自主的な取り組みが継続されていたと言う事で改めて現場力
の強さに感心します
ただ、現実の場面での違和感は「手は上げているが運転手を見ていない」ことにあり
ます
多くの場合、子供はまっすぐ前を見て、手を上げ、横断歩道を渡っています
ここで大切なのは「相手の目を見ることです」相手を見て、自分を認識してくれ
止まる準備をしているかどうかの確認が必要です
話は飛びますが、講演会での講師の目線、記者会見での政治家や説明者の目線にも
同じことがあり相手を見ないで原稿を読むような場面が多くあります
自らの経験でも講演会や大規模な会議では左右、遠近に視線を振り相手の反応を見
ながら話をし、必要に応じてジョークを混ぜたり、合間を取ったり、声の大小を
変えて集中してもらえるように工夫したものです
相手の目を見ることで言外の会話が成り立つのです
手上げ横断に戻ると相手の目を見て無言の会話をすることが、手を挙げること自体
よりはるかに大切なのですがその事が教育の側面で伝わっていないと思います
日本人の会話下手の根本的な原因かもしれません
そういえばどこかの首相や報道官である官房長官も原稿を見て話をしていますね
中国外交部の汪文斌報道官はしっかりと質問者を見据えて威嚇するように話を
しますし、アメリカのサキ報道官もホワイトハウスの定例記者会見では勿論
質問者を見て発言しています
学校教育の見直しが必要で、外面的な見え方を教えるのではなく、内面的な
いかに考えるのかという思考方法と事実やデータを基礎にした論理的な思考プロセス
を教えるのが教育です
教育が人を育て、人が社会を築くという江戸時代でも雄藩が実践していたことが
現代ではできないのはどうしたことなのでしょうか
社会人教育を含めて日本の教育関連予算はOECD色と比較して圧倒的に低いという
現実を見つめる必要があります