“明日は何を新しく始めますか?”
これができれば目標管理は間違いなく成功する

FIReL:有勇自提起な生活からの提案

みずほ銀行の体質

大規模なATMシステム障害を起こしたみずほ銀行に対する調査報告書で企業風土の

問題が論じられていました

危機対応、顧客対応、システムに精通する人材の配置に問題があるとのことで

前回のATMトラブルでカードが戻らなくなった際の報告でシステム障害への言及が

なかったとも記されています

しかし、報告とは下が上へ単に情報を上げるだけでなく、責任ある上の人は的確な

質問をする必要があります

何故事故が起きたのか、対策はどうなっているのか、回答が曖昧だったり、納得

できない場合はしつこいぐらいに実際の担当者レベルからの直接の話を聞くように

しなければ都合の悪い、あるいは自分の責任になるような説明や報告は上がって

きません

この様な体質はみずほ銀行だけに顕著なわけではなく日本郵政をはじめとして

多くの大企業で散見される事象ですから上記のような課題を挙げるだけでは

解決には遠く、近い将来再び似た様なことが起こる可能性が高くなります

トップが質問しないのは現場に精通していない、自らの体験が少ないことに原因が

あります

諸外国の組織(企業に限らず政府機関でも)では主要なポジションを占める役職者は

ほとんどの場合現場の状況に精通しています

勿論、現場出身だからというわけでは無く教育を通じて擬似体験をしたり論理的に

筋道立てて因果関係を考慮し的確な質問ができるようになっていますし、このような

質問ができない人は基本的にマネジメントに就けないという厳しさがあります

単に企業風土の問題と言って片付けるのではなく、本質的に社会全体がどう変革

しなければならないのかという点にまで思考を広げないと意味がありません

経済一流、政治三流と言われた時代もありましたが今や経済も二流以下、政治は四流

になってしまった原因はこの辺りにあります

もう一度丹田に力を込めて頑張らないと世界マップから消えてしまいます