驚、喜/怒、伝/諦、無関心
人間の感情はまず何かを発見して驚くことから始まる
草から食用になる野生の米を見つけて歓喜するか、食用になる獣を見つけても
逃げられてしまい憤怒の感情を持つようになる
そして野生の米が食べられることを伝達することで多くの人が知るようになり
品種改良と栽培が始まるか、足の速い獣は狩が出来ないという諦めを持つ
そして最後に皆が栽培したり、誰も狩をしなくなれば無関心となる
これを現代に置き換えてみましょう
情報過多の時代にあっては自ら経験しないことも簡単に頭から知識として
入ってくるので驚くことが少なくなってきました
更にコロナ感染で言えば感染者数が増加すれば数週間後には重症者が増加
することは過去の経験から誰にでもわかることなので、無対策のまま様子を
みた結果入院すらできない状況になっても人々は驚きません
感情の最初の段階がなければ、それに引き続く喜/怒も伝/諦も起きず最後には
無関心となります
多くの若者が社会現象にも政治にも無関心で、また無党派層が最大の支持層
という現状はまさに最初の驚きがないことからくる無関心になってしまった
のでしょう
それでは無関心の次には何がくるのでしょうか
残念ながら考えられるのは悲しみしかありません
日本という国が長い没落の過程に入ったのは1989年ですがそれから30年経って
悲しみが支配する時代になってしまいました
もう一度勇気を持って驚きを見つけ行動の原点である基礎哀楽の感情を
取り戻しましょう