マスク、個、戦争
共通項は同調圧力、底辺には教育の力というのがこの三題噺の解答です
連休明けから急にマスクの着用についての議論が高まりましたが、庶民の
心は「政府の方針より周りの雰囲気」に左右されるという気持ちが強いことを
表しています
個人の意見や主張、場合によっては科学的な知見よりも「周囲の眼」が重要だ
ということです
ウクライナではロシアとの戦争が開戦宣言も無しに戦われていますが日本での
論調は「戦争は良くない、早く終わらせましょう」ということと現在の戦況は
どうなっているかという解説が主で「何故起きたのか」「どうやれば終わる
のか」という分析は少ないです
ここにも多くの国(特に欧米)が反対しているから日本も反対といったある
意味での国際世論への同調圧力によって意見が集約されているように見えます
個人の目で見たらマスクにしてもウクライナでの戦争についてももっと様々な
見解や視点があっても良いしそれらを聞くことで自らの意見を修正する可能性
も出てきますが現実にはどの新聞もTVも似たような意見ばかりです
知床での遊覧船事故があれば一斉に同じような報道が流されコメンテーターが
似たような意見を言います
これもある種の同調圧力でしょう
何故そうなってしまうのか?
多様性はないのか?一般論として最近は多様性が重視される社会と言いながら
現実にはモノトーンな論調になってしまう真の原因はどこにあるのか
私見ではその原因は教育の力、個の確立よりも社会としての規範が重んじられ
るような明治時代からの教育が重くのしかかっているのではないかと感じます
がんじがらめの社会であった江戸時代でも藩校での教育は個の確立が主軸に
ありそれだからこそ江戸末期に世界情勢の変化に気づいた途端多数の個性が
湧き出し個性的、独創的しかもリスクをとってリーダーシップを取れる若手の
指導者が多く輩出してきたのではないでしょうか
あらゆる指標で日本が急速に順位を下げているのも古い教育概念から抜け出せ
ずにいるからで急がば回れ全面的な教育方針の転換が望まれます