今年の10年予測
台湾、ウクライナなど世界的に緊張感が高まっていますが冷静に分析すると
国内に余裕がなくなると妥協の余地がなくなり体外的に強硬になるのは
いつの時代にも共通していますが対応を誤らなければ大きな混乱にはなり
ませんので指導者の沈着な判断が求められるとともに各国民とも政治に
煽られるような行動、発言を慎むべきでこのような時こそ市民レベルでの
交流を活発化すべきでしょう
個人レベルではロシア人も中国人も人懐こく親切です
そして日本人も笑顔で親切なのは世界中で認識されています
少し細かく分析するとロシアは旧ソ連時代から年々領土と影響権が減少し
かつてはソ連の食糧庫といわれたウクライナまでNATO陣営に入ることには
恐怖を感じているでしょう
中国は新疆ウイグル地域でのイスラム教の影響に恐怖感を持っています
ここから目を逸らす戦略として台湾問題は絶好の標的ですが、だからと言って
直ちに軍事行動をとることは全体的に見ればプラスになりません
1960年代からの日本の経済発展を思い返してみましょう
その最終章は世界を席巻する日本製品と円パワーによる米国をはじめとした
不動産の爆買い、高額な美術品の買い漁りでした
最近の中国とよく似てますね
しかし、オイルショックでこの構図が崩れ、バブル崩壊、リーマンショック
と続いた結果30年間の停滞によって発信力は激減したことを思い出しましょう
何事も四半世紀は続かないということで、中国経済も節目を迎えていますし
それだからこそ焦りから体外強硬姿勢を見せているのでしょう
日本自身も内部的には危機的な状況です
自民党、公明党の得票数は継続的に減少し議席は確保していても小選挙区制
での危機感を持っていますのでどうしても対外的な強硬論が出て来ます
もし無党派層を取り込み投票率を10%上げる新党が出て来れば700万票を
獲得して150議席となり、過去にも日本新党現象を見ています
2030年には中国のGDP伸び率は3-5%、その後は1-3%、人口減少が始まり
今見えている世界とは全く別な情景になるでしょう
長期的なトレンドを見た上での冷静な判断が求められます