ワールドカップ中国戦を観て
改めてプロが育たない社会だということを痛感しました
試合を90分観て『凡戦、W杯本戦に出られても予選リーグで敗退必至』と
いうのが感想でしたが、翌日の新聞の見出しは「中国に快勝」でした
ポイントは二つ
ゲーム全体にリズム感がなく、90分間のっぺりした感じ
二つ目は戦術が見え見えで守り易い
最後は実力差で2-0の勝ちでしたが、相手の実力が高いヨーロッパや南米相手
では0-3ぐらいの負け試合でしょう
TVの解説では
内田(元代表FB、ドイツでプレー)「こういう試合をするといろんなものが
投げられるのですよ、ブンデスリーガでは」
アナ「スタンドから?」
内田「いや、ベンチから」
そして観客からは大ブーイング、試合途中で帰ってしまうサポーター続出で
イングランドでもブラジルでも、そしてイランでも同じでしょう
しかし日本ではスタンドからのブーイングもなし(コロナで発声が抑制されて
いましたが)、途中で帰る人もなし
サッカーを知っている人から見ると、W杯予選最終戦で勝ち点3を取れば
一位通過が決まるという状況でない限りできるだけ点を沢山取るのは当然
ポゼッションが高いとはいうもののバックでボールを回しているだけなら
当然で、チャレンジをしない、動きがない、リズムの変化が無いことの方が
問題なのに、誰も指摘しません
いつも辛口のセルジオ越後さんなら決して褒めないでしょう
試合をまとめると
ワンタッチでの崩しなどの脅威が感じられない、テンポにアクセントが無い
ミドルシュートが無いので守り易い、パスコースと受け手をマークすれば
シュートコースを抑える必要は無い、という事になります
監督、選手もさる事ながらチームは観客が育てるものですが、肝心の観客に
プロ意識がないのではプロ意識のあるチームは育たないのは当然です
ビジネスの世界も同じではないかと思われます