日銀は中央銀行らしく
中央銀行は政府の下請けではなく独立した判断が必要で時には政府の判断と
異なることもあります
黒田総裁になってからの日銀は一政府機関に成り下がってしまったようで
独自の判断がほとんどないので市場からの信頼性も薄れてしまったのでは
ないでしょうか
今になっても「安定的な物価上昇2%」を唱え続けているが本当に必要なのか
就任時に2年間で2%目標を達成できなければ辞任しますと大見得を切ったにも
かかわらず平然と2期目を務めているようでは信頼感は得られないだろう
使われる可能性のない過剰な資金供給とETF購入や国際購入で資本主義として
最も大切な市場形成が大きく歪められ、実質的な国家管理経済状態になって
しまいました
更に「円安はプラス効果がある」とも発言していますが経済の実態を全く
認識していないようです
過去の円高局面で多くの企業が海外生産展開や為替変動からの中立化を実施
しており企業活動から見た場合円安が国内部門に対するインセンティブは
ほとんど無いばかりか原材料価格の高騰で悪いインフレ、国民の生活費負担
増加による消費需要の減少というマイナス面があるのは明白です
結果的に海外での素早い経済活動回復による需要増とコロナ禍による物流混乱
で所得が増える前に支出面での輸入インフレという最悪の事態を迎えようと
していてスタグフレーションに陥る可能性が大きくなっています
もっとも日銀だけに責めを帰することでもなく現金をため込んでも賃金を
上げない横並び経営者にも大いに問題がありますのでこのような時にこそ
政府と一体になって投資の促進、思い切った改革の実現が望まれます
2年で2%の物価上昇、2%のGDPの安定的成長等という政治スローガンでは
なく本当に必要な施策を実践し、中央銀行はその為のサポートをするべきです
我々一般市民はもっと勉強して怒りを表さなくてはならないしそれが国民と
しての義務ではないでしょうか