4・4・5とは?
四半期開示は短期的な利益思考だという批判がありますが本当でしょうか
米国企業のほとんどが4・4・5という管理をしています
これは4週+4週+5週を四半期として管理する手法で期末を金曜日とします
ので、その間の各月も4週目ないし5週目の金曜日が月末になり必ずしも
その月の最終日ではありません
これにより四半期が同じ日数になるので正確な比較となり、日本のように
日数差による調整は不必要になります
もう一つのメリットとして金曜日に締め、経理は土日出勤で決算業務を行い
月曜或いは火曜日には数字が確定します
これが米国企業の早い決算の秘密の一つですが、日本企業が真似をしようと
すると偶々金曜日が月末にならない限り徹夜をしても無理です
結果的に米国企業は月々の決算はあまり重視せず四半期で考えますが
日本企業はあくまでも基本は月次決算で四半期決算は余計な仕事になります
さて、どちらが短期的な視点を持っているのでしようか?
日本のやり方が正しいという前提での議論には他から学ぼうという姿勢が
感じられませんし危険でもあります
幕末、明治初期には外国に学び追いつこうという意識が高く学ぶという姿勢が
ありましたがその中で欧米派遣使節団のメンバーはしっかり学ぶべき点と学ぶ
べきでない点をわきまえていました
四書五経、朱子学、歴史書、万葉集等をしっかりと勉強し自己を確立した上で
海外事情に接していたので判断基準が明確だったのでしょう
もっと遡れば遣唐使は中国語で会話し古典にも精通していたので受け入れ
られたのです
海外に出て初めて日本の事を知らなかったとを認識したとよく言われます
例えば、達筆の書を読んでくれといわれても読めません、そのように言うと
日本人なのに日本語が読めないのかと不思議に思われます
その時には例えば「あなたはシェイクスピアの原文が読めますか?」と聞けば
納得してくれます
これも一つの会話法で、ただ読めませんと言ってしまうと「この人は教養の
無い人だ」と思われてしまうのです