第三の開国はいつか?
長い目で見ると天平・奈良、鎌倉、明治以降の近代、短期的には幕末・明治
初期、終戦後となりますので第三の開国とは明治以降近代における三度目の
開国があるかどうかと言うことになります
まず、何故必要なのかを検証するといずれの時期においても開国が文化面でも
経済面でも大きな飛躍につながっていたと言う事実です
最近30年の停滞を考えると今後の発展のためには大きな飛躍が必要です
日本と言う国、或いは日本人の特性として内なる改革パワーよりも外部からの
刺激が改革の原動力になってきました
内なる改革の原動力の大きな部分を一神教の宗教が担ってきたという事実
つまり究極の二者択一を迫られることで斬新的な改善でなく革命的な改革に
つながったことを考えると仏教はその力の原動力にはなりにくかったと言う
ことがあります
しかし、振り返ってみると奈良時代は新興宗教であった仏教の勃興期
鎌倉時代は鎌倉新仏教の拡大期であり、宗教の影響もあったと考えられます
しかし、現代では宗教に頼ることは出来ませんので別の力が必要です
翻って考えると過去10年超低金利政策で経済復興を目指しましたが何の効果も
なく却って賃金の低下と投資の低下を招きました
国も企業も安全運転で斬新的な改善を選択した結果、長期低迷に陥って
しまったのです
そこで、第三に開国が必要になります
第三の開国とは『徹底的な規制撤廃と全世代に亘る教育の充実、そして成長の
記憶を持つ老年層の知恵を活用した若年層への権力委譲』と言うことです
最大の特徴は教育を除き金がかからないことです
肥大化した規制省庁の機能削減で教育費用は十分賄えるでしょうし各省庁の
優秀な官僚が民間に移ることで更に改革が進むことになります
さて、誰が旗を振るのかが課題です
旗振りを選ぶのは国民です
自ら持つ選択の権利を履行しないのであれば、20年も経たずにこの国は没落
の崖を転げ落ちることになるでしょう
幸い、私自身はその前に天国に旅立ち、高い空から混乱する地上を高みの見物
することになります