ウクライナの地位について
【訂正】ウクライナの鉄道について標準軌で他の西欧諸国とつながっている
と言いましたが誤りでした
ポーランドは標準軌ですがウクライナはロシアと同じ広軌でしたから西側から
の物資の調達には国境での荷物の積み替えが必要でした
旧ソ連圏の東欧諸国でも第一次世界大戦までの歴史的なつながりでポーランド
やチェコは標準軌、ウクライナは広軌となっていますので、やはりロシアに
とってそのウクライナがNATOに加盟するというのは屈辱的だったのでしょう
ポーランドは歴史的にドイツとロシアの取り合いになっていて、現在の領土は
第二次世界大戦前より西側にシフトしています
本来のポーランド領の東側一部はソ連に割譲され、敗戦国ドイツから一部を
割譲され西側に少しシフトしていますので、ロシアに対して好意的ではあり
ません
もう一つ、旧ソ連邦時代からウクライナとベラルーシ(当時は白ロシア)の
二国は国連での議席を持っていました
スターリンが自国に有利なようにソ連邦内の共和国も独立国家だとして議席を
要求し他の常任理事国が認めたために実質的にソ連は三票の投票権を持って
いたのです
国際政治の世界ではこのようなレトリックが時としてまかりとおるので
外交とは難しいものですし、このような裏側での取引、駆け引き、譲歩と強要
その結果としての条約や合意がいつでもあるのだと思うことが重要です
このように考えると北方領土交渉も単純に「日本固有の領土」とか千島返還
での千島に4島は含まれないという原則論では解決しませんし、国民も
単純な解決はないという認識を持たないと解決の糸口も見つからないでしょう
世界中未解決の領土問題は存在しますが日本の場合は北に北方領土、南に尖閣
西に竹島と異なる3カ国と異なる地域で未解決領土問題を抱えるという稀有な
状態が長く続いています
東アジアの安定のためにも大胆な発想が求められる時期になったようです