子供の教育は弓を引くように
子供の教育で親がができることは弓をいっぱい引くこと、一旦弓を離れた矢は
狙われた方向と速度で飛んでゆくが、その段階で弓にできることはありません
引く力が小さければ遠くには飛ばないし、狙いがずれていたらあらぬ方向に
飛んで行きます
飛び始めると矢は自らの推進力を得て自分の力で推進力や方向を変えられる
ようになりますが弓がそれを指示する事はできません
それなのに最近の日本での教育環境をみると親も学校も子供たちを自らの
好みの方向に向かわせようとしているのではないでしょうか
ここに子の親離れ、親の子離れができない状況ができてしまいますが一般的
には子供は親より長生きするのですから、課題は親の子離れができないこと
にあります
社会全体に明治大正時代のような家族思想がいまだに残っているようでこれが
社会の自由な発展機会を阻害しているのではないでしょうか
過保護とは弓を十分引き切らないことです
そして親の考え方で方向を決めてしまうことでもあります
引く力が弱ければ初速がつかず本人のロケットに点火する前に地上に落ちて
しまいます
北風が吹いているのに北に向かって矢を射てば風に翻弄されてしまいます
親の責任とは正しい方向を示して力強く弓を引くことで、いったん飛びだして
しまったら子供の持つ推進力に任せることが大切です
そのために子供の活力に十分なパワーを与えておくことも大切なことに
なります
要するに子供に我慢させるのではなく親が我慢することです
我慢とは多少危ういことがあってもお節介を妬かず自主性を重んじ、しかし
本当にリスクに直面するときには素早く手助けをする、このタイミングが
我慢ということになりますが皆さんいかがでしょうか、できていますか?