“明日は何を新しく始めますか?”
これができれば目標管理は間違いなく成功する

党議拘束の不思議

荒井首相秘書官の発言で急にLGBT理解促進法を国会提出しようという動きが

高まりました

2年前に与野党で合意した議員立法法案ですが不思議なことに自民党内の

反対が強く実際に国会に提出されるのがいつになるのかが決まっていません

自民党内の法案提出の手続きは総務会での全員一致の決定で国会に提出される

ことになっていますが、これでは完全に一党独裁で野党の存在感は全くあり

ません

この法案のように与野党合意でできた法案については党議拘束をなくし議員

一人一人が自らの考えで投票するようにすれば自民党内の手続きのために法案

提出ができないという無意味なことがなくなる上に各議員の投票行動によって

次回選挙で有権者がどのように判断するかという指標になります

現在の委員会制度に基づく国会のあり方はアメリカ議会を参考にしたのですが

本家のアメリカでは基本的に党議拘束はありません

議院内閣制のモデルであるイギリスでは党議拘束は限定的で全ての法案に

拘束をかけるようなことはしていません

各議員の判断が次の選挙での重要な判断基準になるという透明性が担保されて

いるのですが、日本の制度は形を真似して最も大切な「芯」の部分が欠けて

しまっています

「陶犬瓦鶏」というのでしょうか

聞くところによると最近の国会論戦(?)は事前に質問を提出し政府側は

答弁を文書化し事前に質問者の了解をとって国会の場ではあたかも議論をして

いるように振る舞う、従って質問者も答弁者も原稿を読んでいて「議論」は

していないということです

ずいぶん昔になりますが「ハマコー」とか「楢崎弥之助」とか「横路孝弘」

のように爆弾質問をする議員がいました

それが飛び出すと資料がなく答弁ができないということもあり国会審議が

滞ることがあり徐々に事前に質問主意書を提出し答弁資料を整えるという形

ができついには全てが整えられたお芝居になりそれに伴い議論をする能力も

活力も失われてしまったということでしょう

党議拘束と原稿読みの議論を廃止して身のある議論をすれば実力のない議員は

次回選挙で落選し国全体の活力が高まるのではないでしょうか