選挙を考える
先週、統一地方選挙がありました
北海道に移住してから初めての地方選挙でしたがいろいろ考えさせられました
北海道では知事選と同議会銀選挙でしたが配布された選挙公報には知事候補
しか記載されず不思議に思って調べたらこの地区の道議会選挙は無投票でした
調べてみたらなんと定数100の議会のうち無投票が19、選挙のあった残り
81選挙区でも投票率50%以上はわずかに16、65選挙区では投票率50%以下
投票率の基本はあくまでも投票者数/有権者数ですが高年齢化した日本では
要介護度の高い方や重度の認知症の方も多くなり実質的な投票率はもう少し
高いと感えられます
しかしもう少し深く考えると本当のリスクは無風選挙にあるのでしょう
片山元鳥取県知事が言うように県議会での議論がほとんど無いと言う批判に
もっと耳を傾ける必要があるように思います
「質問と回答を事前に文書で確認し議会ではそれを読むだけ」と言うのが
批判内容で、特に北海道は顕著だと言うことです
これではチャットGDPが答弁回答作成に使えると言う意味もわかります
北海道が一番酷いかどうかは別として国会を含め議会での議論は本当に真剣
なのかということは今や疑問ではなく確信に思えます
英国議会のベンチでの応酬を見ていると分厚い資料を演題に乗せ1対1で
議論するのは迫力があります
アメリカではCSPANと言う議会中継専門チャネルがありアメリカのみならず
英国議会の様子が生中継されますので興味のある人は誰でも議会の論戦を
見ることができます
もし現状のまま日本でこれを実施したらどんな影響があるのでしょうか
先日の岸田首相演説会場での爆発騒ぎ後のコメントでも「民主主義に対する
暴挙」とありましたが本当に考えるべきは民主主義の基本である意見を
戦わせるということができているのかどうかと言うことでしょう
WBCでの大谷のコメント「彼らへの憧れを捨てて、勝つことだけを考えて
いきましょう」をそのまま引用すれば「現職議員に対する敬意を一旦置いて
これからの3年間を誰に託するのかを考えましょう」とでもなるのでしょうか