変化に抗う人
既得権にこだわる人でもあり変化を嫌う人でもあります
変化をすれば既得権を失うかもしれないと言う恐怖心でもあるので当然の
ことながら競争を避けたがります
結果として停滞した社会が形成され最後には大事にしていた既得権が無くなる
ことで終焉を迎えますが今現在はどこにいるのでしょうか
保守、革新という括りでなく変化に対する態度で括ることに意味があるのかも
しれません
すなわち受容するか、抗うか
さてここで司法、行政、立法それぞれの特徴を考えてみましょう
司法が最も保守的ですが=判例主義に立てばそれなりの意味があります
そのためには判例を積み重ねる努力が必要ですし、結果にこだわらずに多くの
判例を積み重ねることが重要です
行政は前例主義で判例とは少し異なります
判例は事実を法律に照らしてどのように解釈するかと言うことですから社会
環境の変化で解釈が変化することがあります
一方、前例主義はあくまでも前例踏襲ですから解釈の変化はありません
そのため新しい状況にどう対処するかを考える必要があります
行政機関は全ての状況が既に規定されているので前例で対処できると言います
インターネットがない時代の法律でインターネットの時代にどう対処するのか
疑問が残ります
もう一つの課題は行政(政府)そのものが法律を作っていることです
立法は一定の理念に基づいて法体系を整備することが中心で特に新しい事態に
どのように対処するかと言う未来志向が大切になります
このように見てくると課題は明白です
立法府に『変化に抗う人』がいると何も起きないだけでなく世界の動きに
遅れてしまい身動きできない状況に陥る可能性が高くなります
ここに最近の課題が集約されています
変化に抗っているうちに自縄自縛となり変化したくても変化できないことに
なっていないでしょうか