心に沁みない同僚の一言
「心に沁みる言葉」と言うことはありますが心に沁みない言葉もあると言う
話です
随分昔にになりますがこのように言われたことがあります
「お前はいつも10年先の話をするので誰も理解できない、何故ひと月先の
話をしないのか」と
多くの場合ひと月先の事柄は内容が集約されていて求められる結論はYesかNo
かと言うことが多いので分析したり第三の可能性を探るような場面は少なく
なりますので極端な話サイコロを振って決めても良いのです
しかし10年と言わず少し長い先のことはまだオプションも多く残され多様な
解決策が考えられますからそれらを分析し何が最適なのかを論理立てて紹介
することができ他の人の参考になることが多くあります
多くのオプションを提示し選択した解決策にどのようなメリット、デメリット
があるのかを示すことが役割だと考えていたので短期的な誰でもできることを
あえてやらなかったのです
結果どうなったか、彼は出世し自分はそこそこでしたが悔いもなくやりがいも
ありました
もう一つの結果としてその会社はどうなったのか、その後徐々に衰退し赤字に
転落しました
元々「自由闊達な議論と上下関係のない組織」だったのですが、ある時から
「ヒラメ社員(上ばかり見ている)」が増えたことが遠因でしょう
その後傍系会社出身の役員で立ち直りましたが大きな損失を被ったのも
確かです
このようなことを考え冒頭の言葉になっています
現在の社会、会社、政治はどうなのでしょうか
残念ながら心に沁みる言葉が少ないですね、出世を気にすると厳しい言葉は
出てこないのはいつの時代もどの組織でも共通なようです