野党は「野党」なのか
自民一強、脆弱な野党という論調はありますが最近違和感を覚えているのは
野党という呼び方と野党に対するマスコミや評論家の意見です
曰く「国会でもっと政権に対して厳しくあれ」
曰く「もっと対決色を」
しかし与党と野党という呼び方は現在の状況を表す言葉であってその党の
代名詞ではありません
自民党も公明党も政権を離れれば「野党」ですし立憲や維新も政権を取れば
「与党」ですが世の中の論調は自民党以外が政権を取ることは無いので
連立を組む公明党以外はすべて野党ということを前提にコメントしています
本来なら政権を取れるような具体的な政策を示せ、その政策と対比した時
上程されている法案のどこが論点となりどのように考えるのか、あるいは
どのように修正を提案するのかということが本来の姿でしょう
何年か前に立憲が「対決型」なのか「提案型」なのかという党の姿勢の議論が
ありましたがこれも野党であることを前提とした議論です
政権構想を持たない政党の存在意義はどこにあるのでしょうか
このように考えると自公以外が万年野党である理由もわかります
戦後の早い時期と「山が動いた」と言った土井たか子時代の社会党を除いて
戦後の日本では野党は常に野党でした
やはり政権構想も持たない政党は最大の支持率を持つ「無党派」を取り込めて
いません
長い間「無党派」が政権党よりも支持率が高いことで選挙の投票率が下がって
いるのでしょう
野党は「今は野党でも近い将来は与党になる」という意思を持つことが
求められます
ヨーロッパでの「緑の党」は当初泡沫政党扱いでしたが今ではしっかりと
政権の中にも入り「与党」になっているのです
日本でできない理由がありません、野党の成長が求められます