昭和レトロ人気は「終わりの始まり」か?
今朝のTVを見ていたら熱海や伊東などで古い観光ホテルが復活して大人気
とのこと
目玉は昭和的な雰囲気やシニア相悪向けの歌謡ショウで平日の稼働率を上げ
古い建物でも十分収益を確保しているとのこと
宿泊施設にとって平日の稼働率をいかに上げるかが収益改善のポイントですが
昭和を全面に出して平日に旅行ができる客層を狙ったというのは当然のこと
ではありますが逆に言うと該当年齢人口が減少する将来に向っての本当の
解決策なのだでしょうか
年齢別人口は出生数や総人口が減少する中で例えば5歳刻みの人口は昭和世代
は平成や令和と比較すると2倍以上いるので当面は上記のような作戦は成立
するでしょう
しかし本当の課題は若い世代の掘り起こし、海外のように平日でも休暇を
取れて数日から10日程度の旅行ができるような施策や常識の変更をそうやって
実現するかが本来の課題でしょう
このような仕組みと世論が形成されて初めて人口減少に歯止めをかけ明るい
将来を考えることができるのですがこのような意識変化を喚起するアイデアも
気概もないと言うことになれば昭和世代が旅行もできないほどに高齢化した
時には絶望的な現実が表面化するでしょう
昭和レトロは戦後から高度経済成長の時代までを懐かしく思う気持ちがレトロ
として残っているのでしょう
明日は今日より良くなると言う実感を誰もが持ちその通りになったからですが
21世紀に再びくることはありませんが、一方で新しい価値観を生み出す
ことで経済成長とは別の豊かさを求めることは十分に可能です
レトロ気分は懐かしさもありギスギスせずに柔らかい雰囲気ではありますが
これが終わりの始まりを表しているとすれば恐ろしいことです