全てが遅い日本
政策判断、投資判断、裁判それぞれの分野でグローバルな標準と比較して
結論が出るまでの時間がかかり過ぎ機会を逸していることが多々あります
欧米と比較しているわけではなくグローバルサウスと呼ばれている国々と比較
しても遅れていますし、これらの国は追いつき追い越せということでかつての
日本のような状況ではないでしょうか
それらの諸国は経験、技術、資金力の不足を補うためにスピードで勝負して
いますが日本はスピードでも実力でも負けてしまっているのが現実です
DXと叫ばれているがIT化が目的になって本来の目論みであるIT化でスピード
アップすることなく本来は手段であったものが目的になってしまっているのも
一つの例かもしれません
資源が少なく国土の狭い日本が世界で伍していく為にはアイデアとスピードが
大きな武器になる筈で明治維新後や戦後の復興段階では実際にそのような
政策や企業姿勢が顕著でした
しかし今や年功序列と前例主義でアイデアは生かされず決断スピードも
遅すぎます
漫画やアニメで見るようにアイデアはあるのですがビジネスの本流では
生かされていません
戦国時代の日本は全く異なった情景が見えていたのではないでしょうか
何故ならば決断が遅れれば戦場では致命的であり即領地が無くなったり命も
危うくなったからです
江戸時代になると徳川幕府の圧倒的な力で諸国の紛争がなくなり同時に
先例主義といった決断しなくても良い時代が来てまだそこから抜け出せて
いないということでしょう
当時のように自給自足で暮らせる時代ではなくなった現在の状況をきっちりと
認識して変革を実施しないとさるインド人が計算したように500年後に日本人
は一人になってしまうかもしれません
東京より大阪、大阪より上海、上海よりマンハッタン、マンハッタンより
シティー(ロンドン)、これは歩くスピードの比較です
ロンドンの地下鉄エスカレーターは日本よりはるかに速く動きます
まずは皆で歩くスピードを速くしてはどうでしょうか