“明日は何を新しく始めますか?”
これができれば目標管理は間違いなく成功する

縦横斜めに俯瞰する力

専門家と言えば聞こえは良いですが得てして縦型組織の餌食となって狭い分野

のみで意見を述べることになります

その結果学問のように狭い領域で深く探索する思考には向いているものの

社会的な現象に対処することは難しくなることがあります

最近の例で言えば2024年問題に対して岸田首相が今後の輸送のあり方として

船舶や鉄道の利用を大きくしたいと述べましたが一方で鉄道路線の廃止は

急速に進んでいて北海道では「タマネギ列車」や「ジャガイモ列車」が廃止

されるのではないかという危惧があります

本当にトラック輸送からの転換を図るのであれば船や記者が適切に運航される

インフラ整備をすることが最初に考えるべきことで例えば新幹線ができるので

在来線は民間へ移行、必然的にそこを走る貨物列車は廃止となるのを防ぐ為に

何が必要なのかを考えなければなりません

英国のように線路は国有、運行権は民間の力を借りて魅力ある列車を走らせる

ような工夫も考えるべきでしょう

また観光目的では飛行場への新幹線の乗り入れで効率的なネットワークを構築

することも考えられます

このような複合的な視点から課題を分析し提言するスタッフがいない、或いは

そのように指示しないのではアイデアのみが突然表明され結局何も解決され

ないという景色は何度も繰り返されてきました

複合的な課題を縦横斜めから俯瞰し解決策を発想するという力が弱くなって

いますのでこれからますます増加する複合的な課題が解決されず徐々に社会の

力が弱まって行くという構図が定着してしまったようです

北海道では2030年の開業を目指して北海道新幹線の札幌への延伸工事が

進んでいますがすでに当初計画からは遅れ実際の開業は少し遅れそうです

そして新幹線開業で在来線は廃止され貨物列車が走る線路も無くなります

新幹線開業で観光客が多少増えても地元の生活が不便になれば人口減少は避け

られないので地方活性化にも逆行してしまいます

上記のような上下分離方式でヨーロッパのように特徴のある観光用特急を

走らせればそれなりの需要は喚起されますし貨物列車もは走れます

ちなみにフランスのTGVは専用線路と貨物を含む通常列車との混合運行です

これも一つの知恵でしょうが日本ではどうでしょうか