コップの中の嵐とコップから溢れる嵐
最近の新聞やテレビ報道に現れる多くの課題の多くは残念ながらコップの
中の嵐に過ぎず国際的に大きな影響を及ぼすような主張や提言がありません
MAGAに代表される企業の世界的な影響力、イーロンマスクやジェフべゾフ
の発信力は今の日本では見られません
本田宗一郎、松下幸之助、盛田昭夫といった名前は遠く昔の話となってしまい
ました
「則をこえない」と言えば奥ゆかしいですが発信力や発想力が足りないのでは
悲しいだけです
国の平均年齢が高くなるとこのような現象はある程度見られますがそれに
対してどのようにして国力を回復しようとしているのかが問われています
多くの問題を抱えながら欧米諸国が移民、難民を受けているのは政治的な
ジェスチャーのみならずこの人たちの生きるためのエネルギーを善しとする
考えもあるのではないでしょうか
MAGAでも多くの従業員が他国出身でそれが活力の源になっています
翻って日本では国も企業も純粋培養に近く一体感があり以心伝心で物事は
進みますが多様性に乏しく環境変化への対応力が乏しくなります
過去30年ほどの世界的な変化=パラダイムシフトに乗り遅れた原因の一つかも
しれません
コップから溢れるような活発な意見、提言が望まれます
もう一つ、さまざまな選挙の投票行動を年代別に分析すると驚くことに
年齢層が高くなるほど野党への投票率が高くなりまた無党派層ほど野党支持が
高くなります
人は一般的に年齢が高くなるほど保守的になるものです、それは今までに
培ってきた生活基盤を守ろうとするから若年層ほど現状打破の傾向があります
諸外国の投票行動を見ても先進国でも開発途上国でもこの傾向が変わりません
唯一の例外が日本です
原因がわかりませんがもし若年層に「あきらめ」のようなものがあるとしたら
大問題です
個人では立ち向かえないと感じた途端「あきらめ」の心情に陥るのかも
しれませんが、9回裏二死無走者からでも逆転は可能という希望を捨てない
ことが肝心です