五輪、万博、新幹線
またまた3題噺になりますが最近の小さな話題です
1960年代なら大きな話題になり、それなりの期待感もあったのでしょうが
60年後の二番煎じでは話題性に乏しい上、その効果(経済、活力等)にも
疑問符がつきます
新幹線網は既に日本国中に張り巡らされオリンピックは招致に伴う汚職が
話題になり万博はドバイで開催されたばかりです
札幌市民や道民の札幌冬季オリンピックに対する熱意は低く新幹線も新駅に
伴う再開発でミニバブルのような状況はありますが新幹線に対する期待感は
どれほどあるのでしょうか
新幹線開通の伴う在来線の廃止、特に貨物輸送に対する不安は大きなものが
あります
本質的な疑問は新幹線と在来線は根本的に存在理由が異なるのに同じ土俵で
評価しているとことにあります
新幹線が代替するのは在来線上を走る特急であって貨物や普通列車では
ありません
そもそも新幹線は駅間の距離が大きく異なり主要駅以外では停車本数が少ない
ので在来線を廃止する主旨がどこあるのかわかりません
鉄道の持つ本来的な公共サービスがどこかに置き去られ、採算ベースのみで
判断されているようです
民営化されたJRが企業という観点から見ればそれも正しいのかもしれませんが
もう少し別の視点からの検討も必要でしょう
環境の観点からトラック輸送から鉄道や海上輸送への転換も語られている
ので国としての基本方針の見直しが求められます
旅客、貨物そして船や鉄道と飛行機の総合的な政策が求められているのですが
このような話はどこからも聞こえてきません
国交省の航空局と鉄道局とは協調して政策を策定することはないのでしょう
ヨーロッパ、特にドイツでは飛行機と鉄道が有機的に連動してとても使い易く
なっていますが日本では無理なのでしょう
こういう時こそ省益でなく政治優先で考えるべきでしょう