始める勇気と止める勇気
何事も初めてのことを始めるには相当な勇気が入りますし、継続するには
さらなる勇気が必要です
一方で途中で止めることはもっと勇気が必要かも知れません
何故なら相当の覚悟で始めたことを途中で変更することになるからです
しかし世の中特に最近のように変化の激しい時代にはその場その場で最適な
判断が求められますので時として途中で止めるという判断も必要になります
昔から「朝令暮改」と言ってあまり好ましいことでは無いとの印象があります
一方で「陋習を打破する」という言葉もあるように長い習慣で惰性的になっで
しまったことを勇気を持って改めようということも言われます
いずれにしても習慣的に行動するのではなく現状と照らし合わせて最善の
方法や行動を見つけて勇気を持って実行しようということでしょう
直近で話題になっている政治資金のキックバックや景気対策という名目の
バラマキ行政も同じことかも知れませんし、国会論戦も実は事前に質問と
答弁が調整され国会ではパフォーマンスとしての質疑応答になっているという
こともこれらの陋習に属するのかも知れません
選挙のたびに大きな声で候補者名を連呼するのも実は選挙時の規則で移動中の
車から演説をしてはいけないからだそうです
これでは各候補者がどのような主張をしているのかがわからずただうるさい
だけになってしまいます
それなら選挙制度を変えてインターネットの利用やどこでも演説できるように
すれば良いのですがそのような提案はありません
もっともスピーカーの音量はもう少しだげてもらわないとうるさくてかない
ません
世界第2位のGDPを誇った80年代後半の「達成感」みたいな感情を引きずって
現状を冷静に観て常に改革しようとする意欲がどこかに消え失せてしまった
ようです
今こそ勇気を持って現状の安寧に満足せず一歩踏み出す時では無いでしょうか